肥満外来に行くべき人とは?
ここでは、肥満外来で治療が必要な人はどんな人なのかについて紹介しています。クリニックで肥満治療を受けようかと検討している方、自分が肥満外来の対象者かどうか知りたい方は、ぜひチェックしてくださいね。
肥満外来での治療が必要なほど太ってしまった人
肥満外来へ通院した方がいい人の例を、以下にあげてみました。もし自分が該当すると思われた場合は、ぜひ一度クリニックへ足を運んでみましょう。
さまざまな病気のリスクが高まる高度肥満の人は今すぐ行くべき
高度肥満とは、BMIが35以上の人です。身長160cmの方なら89.6㎏で、155cmの方なら84.1㎏でBMIは35になります。
BMI(体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができます。BMI25以上から肥満と定義されますが、日本人の成人でBMI35以上の高度肥満の人の割合は0.2~0.3%と言われています。
最近の研究で、肥満が原因で発症しやすいと報告された悪性疾患(がん)は4つあります。
- 胆道がん
- 大腸がん
- 乳がん
- 子宮内膜がん
肥満はがんの発症にも関与してしまいますし、他の生活習慣病のリスクも高まります。
高度肥満の方は、セルライトなどで血流も悪くなっており、なかなか痩せにくい傾向にあります。
「いつかは痩せたい」と思うだけではなく、一刻も早く現状と向き合い、痩せるためにも肥満外来で治療することをおすすめします。
健康に影響を及ぼす可能性のある肥満状態の人はマスト
- BMIが30以上あり、不妊治療中でダイエットをするように言われた人
- 肥満気味で、生活習慣病(高血圧・高脂血病・糖尿病など)を抱えている人
- ウエストが男性:85cm以上、女性:90cm以上ある人
以上の方は、医学的見地からみて、健康に影響を及ぼす可能性のある肥満状態だと考えられます(ちなみに3つめの項目に当てはまる方は内臓脂肪型肥満の可能性が高いです)。
自己流のダイエットではなかなか結果を出すことが難しいので、何かの病気にかかるなど手遅れになる前に、肥満外来で正しいダイエットを行ないましょう。早めの診療がおすすめです!
何かしら不調を抱えている肥満傾向のある方
以下にあげるような人も注意が必要です。肥満外来を検討してみることをおすすめします。
- 肥満による膝や腰の痛みがある人
- BMIが男性:27.8/女性:26.2以上ある人
- お腹は出ているのに皮下脂肪を少ししかつまめない人
- 慢性的な便秘や腹部膨満感を抱えている人
- 最近、急激に体重が増えた人
- トイレの頻度が1日7回未満、もしくは体のむくみがある人
- 過食・嘔吐を繰り返してしまうなど摂食障害のある人
- 過度のいびきや睡眠時無呼吸症候群の疑いがある人
肥満は、さまざまな病気の元です。肥満が解消されることで「気になっていた体の不調が良くなった…!」ということも大いに考えられるので、ぜひ肥満外来を検討してみてください。
クリニックによってはBMI35以上の人だけが対象の場合も
クリニックによっては、BMI35以上の「高度肥満」に該当する人のみを対象にしたところもあります。受診予定のクリニックで自分が診てもらえる対象かどうか、事前にしっかりと確認しておきましょう。