費用の目安は?

肥満外来にかかる費用というのは、クリニックによってさまざまです。肥満レベルや合併症の有無、使用する薬剤・器具によって大きく異なるので、治療前にしっかりと確認をしましょう。また、保険が適用となるか否かによっても異なるので、その点にも注意が必要です。

肥満外来でかかる費用の目安をチェック!

肥満外来にかかる費用は、大きく分けるとプログラム指導料・薬剤費・外科手術費があります。

プログラム指導料

検査~治療終了までにかかる費用は、治療方法や期間、クリニックの料金システムによって大きく異なります。また、保険が適用となるか否かによっても違ってきますが、保険適用になるケースは、病気を患っていない人の場合は、BMI35以上の高度肥満の方が対象となります。よっぽどふくよかな体型でない限りは、自費診療を考えた方が間違いないでしょう。

自費診療の場合、月々数万円ぐらいかかるところが多いようです。

薬を用いる場合

使用する薬剤の種類によっても異なりますが、1ヶ月に1万円以上はかかるケースが多いようです。薬に関しても、保険が適用となる場合は負担が軽くなります。

サノレックスの費用相場

クリニックによって処方される価格は異なりますが、相場としては以下の通りです。

  • サノレックス1錠(保険適用外)…500円~1000円
  • サノレックス1錠(保険適用)…50円~200円

サノレックス(薬剤名:マジンドール)は1回1錠(食前に服用)を目安に服用してください。1日の服用量は最大でも3錠が目安です。

BMI35未満の人は保険は適用されませんので、自費になります。サノレックスには麻薬に似た成分が含まれ依存性があるので、摂取期間は最大3ヶ月までです。医師の処方がないと購入することができません。

ゼニカルの費用相場

一方、ゼニカルはクリニックでの処方の場合、1箱(42カプセル入り)8,000円~19,000円とバラつきがあります。個人輸入の場合はもう少し安くなり、5,880円~10,000円程度で入手できるようですが、副作用を伴う薬ですので、医師に相談し処方してもらった方が安心です。

外科手術をする場合

胃の手術による肥満治療には、胃バイパス術、胃バンディング術、胃形成術(切除術)、十二指腸転換術の4つがあります。これらは基本的に保険がきかず、自費となります。費用の目安としては~200万円が相場のようです。クリニックによって異なるので、しっかり確認をしておきましょう。

ただ、手術の中でも1つだけ保険適用となるものがあります。それは、胃形成術(切除術)の中の1つの方法である「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」です。この手術はBMI35以上であることが条件となり、その費用は50~90万円が目安です。保険診療の場合でもその費用はクリニックによって大きく異なるので、確認しましょう。

保険が適用となる場合とは…?

肥満外来では、保険が適用されるかどうかによって費用が大きく異なります。

以下に挙げるケースでは適用となる可能性が高いようですが、クリニックによって適用範囲が違う場合もありますので、治療前によく確認しておきましょう。

  • 高度肥満に当てはまる(BMIが35以上)
  • 健康診断などで上の条件に該当し、肥満と診断され、尚かつ高血圧、糖尿病、脂質異常症を指摘された
  • 肥満に伴ういびきや、睡眠時無呼吸症候群と指摘をされた
  • 肥満に伴う膝痛、腰痛を持っている
  • 肥満によるその他の健康障害を伴っている

基本的に、肥満に伴う医学的な問題がない場合や美容上の理由である場合は保険適用外となります。覚えておきましょう。

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