肥満治療で使われる薬

ここでは、肥満外来で受けられる薬物療法の特徴について解説していきます。肥満外来に興味のある方、薬物療法を検討している方など、ぜひ参考にしてくださいね。

薬を上手に使えば肥満治療の効果もアップ!

以前は、運動・食事療法での肥満治療が困難な場合に薬物療法が行なわれていましたが、近年は運動療法が推奨されない中度以上の肥満のケースなど、積極的に取り入れられています。

薬物療法は、ストレスや苦しみを感じることなく体重を減少させることができるので、モチベーションのアップにより自主性の高い食事療法へとつなげられます。その後は食事療法を中心にし、補助するかたちで薬を用いてリバウンドしない食習慣へと導いていくのです。

薬物療法は、それのみに依存すると、服用を止めた途端にリバウンドする、10%以上の体重減少が望めない、といったデメリットがありました。しかし今は、メンタルのフォローも一緒に行なうことでリバウンドを防いだり、うまく食事療法へつなげれば10%以上の体重減少も可能となっています。

ただ、薬である以上、副作用ももちろんあるので、医師としっかり相談して指示をあおぎながら、正しく服用しましょう。

主な肥満治療薬の特徴&副作用まとめ

以下に、肥満外来で使われることの多い「サノレックス」「ゼニカル」について、それぞれの特徴と副作用をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

サノレックス<食欲抑制>

肥満度が+70%以上、またはBMIが35以上の「高度肥満症患者」に対する、運動療法・食事療法の補助療法に使う薬として厚労省により認可されています。摂食中枢に作用して食欲を抑制する効果があり、有酸素運動を組み合わせることでより効率的にダイエットできます。内服は最長3ヶ月とされており、2~2.5ヶ月ほどで耐性ができて食欲が元に戻ります。ダイエット中、どうしても食欲を抑えられない···という人に効果的です。服用には医師の処方が必要です。

【副作用】便秘、口渇、胃部不快感、悪心・嘔吐、抑うつ、不眠、肺高血圧症、薬の依存性等

【服用できないケース】妊娠中・授乳中、重度の心疾患・膵障害・腎障害・肝障害、重症高血圧、緑内障、抑うつ状態、MAO阻害剤投与中、統合失調症の既往がある、薬物やアルコール乱用歴がある

ゼニカル<脂肪の吸収抑制>

脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを阻止し、食事で摂取した脂肪分の吸収を抑えてくれます。吸収できなかった脂肪分は排泄されるので結果的にカロリーを抑えられ、体重コントロールにつながるのです。米国食品医薬品局(FDA)で認可されており、服用には医師の処方が要ります。摂取から約2週間以内に減量が始まって、半年~1年ほどその効果が持続します。ただ、脂溶性ビタミンの吸収まで防いでしまうので、薬の服用中はビタミンの補充が推奨されます。

【副作用】便失禁、脂肪便、急な便意・下痢、鼓腸、腹部のハリ、吐き気、歯肉障害、上部呼吸器感染等

【服用できないケース】妊娠中・授乳中、胆汁うっ滞、医薬品・食物アレルギーがある、染髪料アレルギーがある、消化不良に悩まされている

肥満治療薬は医師の処方を受けるべき

肥満外来の治療で使われる肥満治療薬(漢方を除く)は、サノレックスとゼニカルの2種です。サノレックス(食欲抑制)に関しては、医師の処方が必要ですが、ゼニカルに関しては個人輸入などで手に入れることが可能です。しかし、肥満治療薬は副作用を伴うため、正しく使う必要があるため、医師の指導に従った方が賢明です。自己判断での肥満治療薬の利用はあまりおすすめしません。

かなりの高度肥満で、肥満治療薬を利用しての減量を検討している方は、必ず肥満(ダイエット)外来のあるクリニックで相談するようにしましょう。

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ダイエット効果のある漢方

肥満治療には漢方薬を処方される場合もあります。

  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
  • 大柴胡湯(だいさいことう)
  • 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

などが有名です。太り方の種類によって、処方される漢方薬は異なります。

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